種苗法改定について
コロナウィルス騒動の影で、種苗法改定が成立しようとしています。
このままだと「種苗法改正案」は2020年3月に衆議院を通過して、4月中には参議院で成立します。ニンジンやホウレン草などに加えて、2019年時点で372種類の作物が対象となり、自分で勝手に植えて増やしてはダメになります。違反すると10年以下の懲役、最大1000万円の罰金です。種子法だけでも?なのに。
— かず followmejp (@hirosakikuni) February 22, 2020
引用元:@hirosakikuni
https://twitter.com/mirai_youme/status/1231517090160361473?s=20
引用元:@mirai_youme
安倍政権は、新型コロナウイルスをわざと感染拡大させているとしか思えない杜撰な感染者対応に終始し国民の生命や健康を奪うだけでなく、いよいよ国民の食料の自給自足が困難になる種苗法改正法案が3月に国会提出予定だが
どうすればいいのでしょうか?https://t.co/d1juXFOqKy— 前田弘幸 (@fxi9ttSrGrL5Hnx) February 22, 2020
引用元:@fxi9ttSrGrL5Hnx
Twitter上には農家の方の悲痛な声も…
この記事がわかりやすかった。結局いつもお金儲けが上手で何もしない人達が、真面目に働いてる人達のわずかな利益を搾取していく。それを国が助けてる。うちは農家だから余計に悔しいし、ニュースにもならないのはおかしい。 #種苗法改定
自家増殖原則禁止とは https://t.co/1hK16laHnd
— オシャマンベ (@okKanabikku) February 22, 2020
引用元:@okKanabikku
「これから大変なことが今の国会で決められようとしています。」
元農林水産大臣で弁護士の山田正彦さんが書かれた記事です。
種苗法改定の内容をざっくりまとめますと、
- 農家は自家増殖ができない
- 種を業者から買わなくてはいけないため農家の負担が拡大
- 大企業による種子の独占
- 地域で種子を守ってきた農家が縮小→廃業してしまう恐れ
なぜ改定する必要があるのかさっぱりわかりません。
種苗法改定の取り下げを求めるにはどうしたら?
わたしたちにできることとは
「嬉しい話です。」
こちらも山田正彦さんが書かれた記事です。
記事の後半に種苗法改定の取り下げについて、私たちにできることが書かれていました。
書かれていた内容を引用させて頂いております。
自家増殖(採種)一律禁止の種苗法改定案がいよいよ3月から国会で審議されますが、種子法廃止の時のように私たちができることはないでしょうか。
誰にでも、今すぐにできることがあります。
貴方の地元選出の国会議員に与党野党問わず、選挙区の住民として種苗法改定案を反対してほしいと電話やFAXで訴えることです。
次に、私たちには国民としての衆議院参議院に種苗法を改定しないでほしいと伝える「請願権」があります。
それぞれのグループ(衆議院・参議院)で、地元の国会議員の事務所に電話して紹介議員になっていただき、種苗法改定反対の請願書面を送ったらいかがでしょうか。
また、貴方がたの住んでいる市町村議会又は県議会を通して、国会に対して種苗法の改定をしないで欲しいとの意見書を出すことができます。
貴方一人でも、誰か知っている議員さんを紹介議員として議会事務局に手続きをすればいいのです。
これは大変効果があります。
手続きをすれば、各市町村議会はあなたの作成した意見書を
国会に出すか出さないか必ず審議しなければならないのです。
その時に、種苗法改定のことを知らなかった議員さんも内容を知ることになるのです。
議員さん達が本当のことを知れば、これは大変だと
与野党を超えて賛成するのではないでしょうか。
種子法廃止の国会審議の時にも、かなりの数の地方議会からの与野党を超えての意見書が出されました。
それが現在の24の道県の種子法に代わる条例制定へと繋がったのです。
現在、種苗法改定のことは報道されないので、農家の方も含めてほとんどの人が知らないのです。
反対の署名を集める運動も効果的だと思います。
私たちにできることから、すぐに始めましょう。
オンラインで意見を送る
農林省に取り下げを求める意見書をオンラインで簡単、気軽に送ることができます!
下にひな型の全文をパターン①~④ご用意しております。コピペして送信してください。
意見書は2月29日(土) 17:00まで受け付けているとのこと。
電話・FAX・手紙で物申す
国会議員や市町村議会、又は県議会に手紙を送る場合、文字制限はありませんので、
こちらの『種苗法改定取り下げを求める意見書』から全文コピーして印刷するも可。
ご自分の言葉を綴って訴えるも可です。
署名活動に参加する
現在、署名活動も行われています。
目標の1500人まであと少しです!
種苗法改定 自家増殖(採種)禁止法案に反対の声を上げよう!
農林省に取り下げを求める意見書の例文
記載されているため、おさまる文字数のものを4パターンご紹介いたします。
『種苗法改定取り下げを求める意見書』から引用させて頂きました。
パターン①
(自家増殖を原則禁止とする)種苗法改定の取り下げを求める意見書
現行法で原則として農家に認められてきた登録品種の自家増殖を「許諾制」という形で事実上一律禁止する改正案により、これまで認められてきた農家のタネ取り(自家増殖)の権利が著しく制限されると同時に許諾手続き・費用、もしくは種子を毎年購入しなければならないなど、(日本の農業を支える圧倒的多数の小規模)農家にとっては新たに大きな負担が発生することとなる。これは農家の経営を圧迫し、ひいては地域の農業の衰退を招きかねず、 「国連家族農業の 10 年」や「小農の権利宣言」の精神とも相反するものである。
国においては地域農業や農家、消費者の権利を守り、安定した農作物・食料を確保する観点から、農家の権利を制限する「種苗法」改正を取りやめることを強く求める。
パターン②
(自家増殖を原則禁止とする)種苗法改定の取り下げを求める意見書
農水省は今回の改正が「日本国内で開発された品種の海外流出防止のため」であることを強調しているが、シャインマスカットやいちごのような海外への登録品種の持ち出しや海外での無断増殖をすべて防ぐことは物理的に困難であり、有効な対策は海外での品種登録を行うことが唯一の方法である、と農水省自身もかつて認めており(2017 年 11 月付け食料産業局知的財産課)、海外での育成者権の保護強化のために日本国内の農家の自家増殖を禁ずる必要性はない。
国においては地域農業や農家、消費者の権利を守り、安定した農作物・食料を確保する観点から、農家の権利を制限する「種苗法」改正を取りやめることを強く求める。
パターン③
(自家増殖を原則禁止とする)種苗法改定の取り下げを求める意見書
在来種(一般品種)は育成者権の対象外としているが、一般品種が登録される可能
性も否定できない。今回の法案では裁判の際には特性表に基づいてのみ判断する
とされるため、育成者権者にとっては大変有利である一方、(小規模)農家を委縮させ、在来種の栽培やタネ取りを断念させる可能性もある。その結果、地域で種子を守ってきたタネ取り農家とともに多様な種子が失われ、消費者の選ぶ権利を奪うことにもなりかねない。また、地域の中小の種苗会社が資金的に品種登録をする余裕がない場合、高額な登録料を支払うことのできる特定の民間企業による種子の独占や市場の寡占化が進み、農家や消費者の選択肢をより一層制限することになる。
国においては地域農業や農家、消費者の権利を守り、安定した農作物・食料を確保する観点から、農家の権利を制限する「種苗法」改正を取りやめることを強く求める。
パターン④
(自家増殖を原則禁止とする)種苗法改定の取り下げを求める意見書
自家増殖禁止は育成者権を守るためのグローバルスタンダードであるとされているが、自家増殖禁止は種子の多様性や地域に適した作物栽培を妨げかねず、地球規模での気候変動による食料不足が心配される中、食料自給率の低い日本においては食料安全保障の観点にも逆行している。
国においては地域農業や農家、消費者の権利を守り、安定した農作物・食料を確保する観点から、農家の権利を制限する「種苗法」改正を取りやめることを強く求める。
どれでも、ご自身のお気持ちにしっくりくる内容をコピペして送ってください。
追記 (2020/4/13)
ちょ!!!!!!待って!!!!!!
https://twitter.com/TsutsumiMika/status/1249231380866715654
「4月16日(木)農水委員会で極重要法案が審議入り
農家がタネ採りする権利の規制を農家なしで決める」
ですよ…泡噴きましたよ…
農業のことを農家なしで決めるの!!!?!???!?!??!(絶叫)
例えばですけど、
学校教育のことを教師抜きで決めたりしますか?
医療のことを医療従事者なしで決めていいんですか?
日本の農業=わたしたちの食の未来に関わる重要な審議を、緊急事態の真っ最中に、
農家なしで進めたらダメ、絶対。
「新型コロナウィルスで農民の審議への参加が不可能なときに種苗法を変えるのは国際条約違反です。種苗法改定案の審議入はやめて、ウィルス対策など緊急課題に集中してください。」
上記の内容を、パブリックコメントとして農林水産省宛てに送ることができます。
上の文をコピペしてもよし、ご自分のお言葉でご入力頂いても大丈夫です。
リンクを開くと、下のような画面が出てきます。
赤枠内に入力して、「農林水産省」の欄に を入れ、メールアドレスを入力して送ります。
なんとしても、審議入りを止めたいです…!
この記事をご覧くださってる皆様も、この事態についてさぞ危惧されているかと思います。
どうかどうかご協力をお願い致します。
追記その2 (2020/4/30)
女優の柴咲コウさんが、TwitterやIGで種苗法について触れてくれてました!!
有名人で、公の場で発信してくださったのは、柴咲コウさんが初めてかも?
引用元:柴咲コウ
「優良な種子は国民の食料確保に不可欠であり、公共の財として守っていこう!」と1952年に制定された『主要農作物種子法』は、
2018年4月に【廃止】されました。なにより、知ることから始まります。https://t.co/HxtTNCWEhx
— Ko Shibasaki 柴咲コウ (@ko_shibasaki) April 30, 2020
もっと多くの方が声を上げて、「批判」してよいと思うんです。
「批判」はただの悪口ではありません。
批判とは、人の言動・仕事などの誤りや欠点を指摘し、正すべきであるとして論じることと、辞典にも書かれています。
外国では当たり前だけど、ちょっと「批判」するだけで叩かれる、異常な国=日本…
柴咲コウさんが発信してくださったこと、とっても嬉しかったです。
見つけた瞬間、狂喜乱舞したレベルです。(あたおか)
柴咲コウさん本当に、本当に、ありがとうございます
まとめ
個人的にいろいろなブログ、資料を読んでいったところ、
日本の将来、そしてこれからの食の安全にとてつもない危機感を抱きました。
コロナウィルスの大騒動に紛れ、種苗法を改定、いや改悪させようとしている気がします。
種苗法改定取り下げを求め、オンラインで意見を送信したり、署名を送ってみました。
種苗法改定反対!でも何をしたらいいの?と思われている方、
今からでも遅くありません。
ご自身と大切な人の食の安全を守るためにも、ぜひ意見書を出してみませんか?