はじめに
4月8日はお釈迦様の誕生日だということ、仏教に縁の深い国に生まれ育っているのに、
おじいちゃんおばあちゃんはガチの仏教徒だったのに、(言い方)
恥ずかしながら最近まで知りませんでした!!仏の顔に免じて許して下さい…。
クリスマスと同じぐらい、もっと盛大にお祝いされてもよいのにと思います。
花祭りへ行ってお釈迦様の像に甘茶をかけたかったですが、stay home!!
わたしなりのお祝いとして、手塚治虫さんの「ブッダ」を読んでみました。
ブッダはどんな人かというのは、うちにこれがあったので
これを読んでいたので、小さいときから、ふんわりと知ってはいました。
これ調べたらまだAmazonにあって感動…
なんと手塚治虫先生による編集とは知りませんでした。
改めてブッダについて理解が深まったきっかけは、漫画「聖
ブッダとキリストがコミカルに描かれていて、面白くて大好きな本です。
今年やたらブッダの話をあちこちで目にするので、(呼ばれてる?)
もっとがっつりブッダについて知りたくなりました。
この機会に!と思い立ち、「ブッダ」を全巻買いました。
ちなみに「ブッダ」1巻と2巻は、Kindle Unlimited
わたしは無宗教ですが、ブッダの教えが尊すぎて、
ところどころ泣きました。
こんなご時世だからか、ひしひし心に沁みます。
ネタバレにならない程度に、刺さった部分をご紹介させてください!
あらゆる生きものたちのつながり
この長髪にひげもじゃもじゃのナラダッタが、ダイバダッタという少年に
生きものたちの関わりについて話す場面があります。
生きものは生まれてから死ぬまで
自分ひとりだけの世界で生きているのではない
ほかの生きものとどうしてもつきあっていかなければ
生きていけないのだ
生まれてから死ぬまでずうっとじゃ
引用元:「ブッダ」5巻
ひとは植物やほかの生きものの命を頂くし、
蜂がいるから花は受粉して実を結ぶし、
太陽や月の引力で潮は満ちたり引いたりするし、
地球上だけでなく宇宙のありとあらゆるものが
お互いにつながり合って生きているんだという壮大なメッセージでした。
Netflixのお気に入りの番組、Night on Earthの様々なシーンが脳裏をよぎりました。
(もう!めっちゃくちゃ!素敵なのです。よかったらぜひご覧になってください)
大きな大きな生命 宇宙
白髪の老人、ブラフマンが修行中のブッダに宇宙について説明するところです。
宇宙というと、地球があって、太陽系があって、銀河系があって…
無数の星が浮かび、果てしなく無限に広がる空間が思い浮かびます。
宇宙というのはな大きな大きな生命なんじゃ
宇宙という大きな生命のもとから
無数の生命のかけらが生まれ
この世界のありとあらゆるものに生命をふきこんでおる
だから虫でもゾウでも人間でも花でもみんなもともと同じ仲間じゃ
引用元:「ブッダ」7巻
なんとなく場所とか空間という感じで認識していましたが、一気に覆されました。
宇宙自体を生きもの、生命として考えたことはありませんでした。
けどよくよく考えたら、地球も生きています。宇宙に浮かんでいる星達も生きています。
人体が小宇宙と呼ばれているわけが少しわかった気がしました。
人の体の中のミトコンドリアを、広い広い宇宙の中の地球と置き換えて想像してみたら
すこーん!と腑に落ちました。
生きものの役割
ヤタラという大きな巨人が、修行中のブッダに
なぜ世の中には不しあわせな人間としあわせな人間がいるのか聞きました。
ブッダの答えは「この世に幸福な人間なぞありはしない!」でした。
ヤタラが「みんな不幸 そんなら なんで人間はこの世にあるんだ…」とさらに聞きます。
木や草や山や川がそこにあるように
人間もこの自然の中にあるからには
ちゃんと意味があって生きてるのだ
あらゆるものとつながりをもって…
そのつながりの中でおまえは大事な役目をしているのだよ
引用元:「ブッダ」8巻
人はみんな何かしら役割を与えられているのですね。
体があまりにも大きくて、危険視され、社会の底辺で迫害され続けた
社会的少数者=マイノリティなヤタラですが
ブッダが「おまえがこの世にいないならば何かが狂ってしまうだろう」と言っています。
この言葉になんだかわたしも励まされました…
さいごに
自然の真理をついた珠玉の言葉もそうですが、手塚治虫さんの雄大で緻密な自然の描写も、
生涯を通して苦悩し続けた、人間らしいブッダの物語も本当に好きで引き込まれます。
時間を忘れて夢中になって読みました。
いまわたしが実践していることなのですが、
水の汚染を減らしたくて洗剤をやめ、マグネシウムでの洗濯をしていること、
鼻にストローが刺さり血を流している亀を見て始めたプラスチックフリーとか、
農薬をつかわず生きものにも土壌にも悪影響を与えない有機栽培とか自然農法とか、
いのち全てに関わることなので、「ブッダ」を読んで、
ますます、これからも末永く継続していこう!という思いが強くなりました。
一人の人間として苦悩し続けてきたブッダのお話、
誰の心にもずず~ん!と響くのではと思います。
もしよければ読んでみて下さいね。
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