スマッジング(Smudging)とは
ネイティブアメリカンが空間、人、物を清めるために行う儀式のことです。
スマッジングの際に使う神聖なハーブは、主にホワイトセージです。
他にフランキンセンス、ミルラ、ベンゾインといったハーブや、
「聖なる木」と呼ばれるパロサントの枝も、スマッジングに使われます。
アメリカ在住時のルームメイトが、糸でぐるぐる巻いてまとめられたセージの束を持っていました。
“I use it when I want negative vibes away”
邪気を追い払いたいとき、これ使ってるの。
彼女に教えてもらったのをきっかけに、自分もスマッジングをするようになりました。
どういう時に行うの?
- 新しい家に引っ越してきた日に
- お掃除の仕上げに
- 風邪が流行っているとき
- 空氣が濁っていると感じた時
- 邪氣を追い払いたい時
などなど、ハーブを焚いて空氣を清めます。
お相撲さんが土俵入りの際に、塩をまいて場を清めますよね。
スマッジングの場合、煙で空氣を浄化します。
よく漫画で、嫌〜な人が来たあと、塩まいとけ塩!っていいますが、
(いまも言う人いるのかしら。下町の江戸っ子が言ってるイメージ。)
代わりに ハーブ焚けハーブ!
どうやって使うの?
スマッジングに必要なもの
- ハーブ (束状のもの、または葉のままのもの)
- チャッカマン(推奨)かライター
- 灰を受けるための耐熱容器
糸でまとめられている束の場合、端にライターかチャッカマンで赤くなるまで点火します。
煙が出るようになったら、火を消します。お香を焚くのと同じ要領になります。
煙が出ているセージの束の下に耐熱性の器を持ち、セージから落ちる灰を受けてください。
その状態で家中をまわり、隅々に煙が行き渡るようにします。
トイレやお風呂の中にとどまってしばらく焚いたり、押入れの中に煙を送ったりします。
まわる順番はあまり氣にしていないです 笑
煙が充満すると火災報知器が反応してしまうかもしれないので、換気しながら行います。
わたしがいつも使っているセージは束になっていますが、
葉っぱを一枚ずつ焚いて使う方もいらっしゃいます。
その場合も耐熱容器に入れてお使いください。
スマッジングが終わった後は、自然に鎮火するまで、放置しておきます。
そばを離れる際は、完全に消火したことを確認してください。
セージの独特な香りが家いっぱいに広がると、気分が上がります!
スマッジングの効果
このスマッジング (smudging)ですが、なんと科学的に抗菌効果が証明されています!
2007年に、Journal of Ethnopharmacologyという、
伝統的な薬草などを使用した民間療法についての薬理学雑誌に掲載されました。
こういう学術誌があるなんて!めっちゃ面白そう
要旨を読んでざっくり意訳したものになりますが、
木とハーブを燃やして発生させた薬効のある煙を、1時間にわたって漂わせたところ、空気中の病原菌が94%減少した。閉め切った部屋の中でも煙の空気清浄力により、24時間空気が綺麗なままで保たれた。
その部屋が開放されて30日後ですら、病原菌が消滅したままであった。
すんごくないですか!?!?
ソースはこちら。英語です。“Medicinal smoke reduces airborne bacteria”
有害な化学成分が入った除菌スプレーより、植物の力
この植物の力を太古の昔から活用していたネイティブアメリカン…、尊い!!!!
皆様、お清めにぜひ!スマッジングしてみてください。
※なんで「氣」を使ってるの?と思われた方!
よかったらこちらも読んでみてくださいませ